祇園南側は、歴史的景観が保全されるように色んな規制を設けられて、
暖簾に格子といった古い町並みも景観が残るようになっています。
趣のある花見小路の通りに一歩足を踏み入れると、今では外国人ツアーの行列になっています。
それもまあ、日本の美しい古き良き町並みを見てもらうためには仕方がないことですね。
そんな花見小路より南へ二筋ほど入った通りの、花街・祇園のお茶屋【福嶋さん】がはじめた割烹
に行って来ました。
東京から遊びに来た友人と、京都を観光した一日の最後のお楽しみが、京料理をいただくこと。
お店は私に任せてくれるとのことだったので、色々調べて、最終的にこちらのお店を選びました。
一番の決め手になったのは、2013年4月にお店をオープンされたばかりなのに、
わずか1年半でミシュランガイドで1つ星を獲得されたという実績。
そして、料理長がまだお若い方ということで、フレッシュなメニューが期待できそうだった
という2点。
予約は、約一か月前に電話でお願いしました。
人気店なので、早めに予約しなくては取れないかもしれないと思い、急ぎ連絡しました。
そして当日。
念願だった祇園の料亭。
🈠デビューです。
美しい店構えです。
18時に予約をしていましたが、少し早目に到着しました。
カウンター9席、座敷2つ(6名×2)のふくしまさん。
玄関も、廊下もピカピカでした。
私たちは、カウンターの端っこに通していただきました。
反対側の隅には既にお客様が4人ほどいらっしゃいました。
無垢の檜カウンターは、贅沢に一枚板を使用されていて、
調理器具や食器が収納されている棚も檜で、とても綺麗に整理されていて素敵でした。
大将は、辻さん。1982年生まれ、福岡のご出身。
まだお若い方ですが、気さくなお人柄で奥様もとても可愛らしい方で、
素敵なご夫婦でした。
まずは、ビールをいただきました。
グラスはうすはりで、飲み物がより美味しく感じました。
お料理は・・・
1万円の懐石コースということでしたが、それはそれはどれもとても美味しく、
盛り付けもシンプルでいて、上品な美しさがありました。
今回、お料理を楽しむために、あえて写真は撮らないことにしようと思い、
カメラをバッグにしまっておきました。
が、しかし。
あまりの美味しさと美しさに感動し、途中からスマホで撮影しちゃいました。
なので、お料理すべての写真はありません。
鮎の天ぷら
鮎は子持ちのシーズンなので、稚鮎ではないはずなのに、可愛らしいサイズの鮎でした。
わざわざそういうサイズの子持ち鮎を仕入れていらっしゃるんだそうです。
そういう些細なところにもこだわりがあるんですね。
毛蟹と湯葉の和え物
毛蟹の身がたっぷりで、湯葉と共にガラスに入った白い宝石のようでした。
お酒もいろいろといただいてみました。
超ひやおろしの「醴泉 純米大吟醸 波紋」
秋田県・奥田酒造の「千代緑 純米大吟醸 SP 」
御猪口も薄はりのグラスでした。
やはり日本酒がお料理に合いますね。
最後は栗ごはん。
薄味なのに、とっても美味。
お出汁は昆布でひいたものを使っていて、他に何も味はついていないそうです。
なので、栗の甘みと米の甘みが上手く引き出されてるんでしょうね。
なかなかこういうシンプルな旨味は出せませんね。
デザートは・・・
梨と葡萄のコンポート
果実をコンポートしてあるところにも手間がかかっているのがよくわかります。
季節の果実がデザートっていいですよね。
ごちそうさまでした。
とっても美味しくて、器もすべて美しいもので見惚れてしまいました。
シンプルでいて、美味しい。
シンプルでいて、美しい。
その素晴らしさを今日は教えていただいた気がします。
友人と、感動しまくっていたところ、
女将さんが「今から舞妓さんが挨拶に伺いますので・・・」とおっしゃいました。
そしたら、とっても可愛い舞妓さんが入ってきて、ご挨拶してくれました。
丸顔で、とっても可愛いらしい舞妓さんでした。
目の前に来てくれて、一緒に写真も撮ってくれました。
お話もさせていただきました。
こちらのお店は、お茶屋さんが経営されているので、
一見のお客でも舞妓さんをお座敷に呼べるのだそうです。
そうか~
そこまで考えてこちらのお店を選んだわけではなかったけれど、
結果的に大正解でした。
これもひとつのご縁だと思いました。
数ある料亭の中で、お料理が美味しいお店はたくさんあるでしょう。
でも、ふくしまさんで良かった(*^^*)
また再訪させていただきたいです。
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