今から４年前の４月２５日、最悪の惨事が起きた。


その日、私はたまたま家にいて、母からの電話でその事故を知った。

ＪＲ尼崎駅で大きな事故があったと聞かされ、すぐにテレビをつける。
目に飛び込んできた、信じられないあの映像・・・。


言葉が出てこなかった。



普段よく利用している路線だった。
最寄駅から、このＪＲ福知山線で大阪、神戸、京都、どこにでも行ける。
事故を起こした電車は、尼崎を経由して、東西線～学研都市線で、
同志社（終点は木津）まで続いている。
この快速急行は、大阪駅を通過せず、大阪城の方を通って、
京橋経由で京田辺の方面へと繋がっている。
私は、この路線を使って友人の家へ行くこともあれば、買い物にに行くこともあって、よく利用する。


事故が起きた場所も、見慣れた風景のひとつだっただけに今でも信じられない。
尼崎駅に近づく前のあの急カーブよりも少し手前だったにもかかわらず、
いつも以上にに出ていたらしいスピードであの付近を走っていたのかと思うと、ぞっとする。

一瞬の出来事だったであろうけれど、たまたまあの電車に乗っていた人達は、
どんなに怖い思いをされたことだろう。
そして、事故が起きて、何がなんだかわからない状況になって、
命を一瞬にして落とされた方もいれば、痛い、苦しい思いをされて命果てて行った方・・・。
そして、重傷を負った方、軽傷ですんだ方も、みんな負った心の傷は計り知れない。

自分ももしかしたらあの電車に乗っていたかもしれない。
よかった。と胸を撫で下ろすどころか、事故に巻き込まれた方たちやそのご家族のことを思うと、
本当に辛くて悲しくて、悔しくて、なんとも言えないやり場のない気持がこみ上がってきた。


身近で起こった事故だっただけに、近所に住んでおられる方も犠牲者のお一人だった。
小さいお子さんを置いて天国に行ってしまわれた。




今、ハナミズキの花が満開です。





桜と入れかわるように咲くハナミズキは明るく目をひく花で、家庭の庭で大変人気のある花木です。

明治に日本がアメリカに桜を贈り、その返礼としてハナミズキは日本にきたそうです。




私の家のまわりにもこのハナミズキがたくさん咲いています。





毎日、この道を通って通勤しています。
この時期、一番綺麗です。


この【ハナミズキ】。
一青窈の歌にもありますね。

この歌は、彼女がアメリカ同時多発テロ事件発生時、
ニューヨークにいた友人からのメールをきっかけに一週間ほどで書いた詞だったそうです。

作詞当時はA4用紙3枚程で「テロ」・「散弾銃」といった言葉があり「挑戦的な詞」だったらしく、
後にその詞を削っていって「君と好きな人が百年続きますように」の言葉にたどり着いたそうです。



アメリカ同時多発テロ事件と、JR福知山線脱線事故とは全く違うけれど、

この時期が来ると、毎年ハナミズキを見てはあの両方の参事を思い出してしまいます。

４月２３日の誕生花がハナミズキだというのも、皮肉な偶然なのかな･･･。